デッドプールvsサノス 惚れた女を助けに行く恋敵どうしがホモ&百合道中
『デッドプールvsサノス』! 邦訳本が発売されましたね。1年ほど前に発表されたタイトルですがあっさり邦訳されました。うれしい。
デッドプールは映画もヒットしたのでなんやかんや有名だと思うんですがこのブログ見てる人たち的にサノスってどうなんだろう?
映画的には『アベンジャーズ』とか『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』のラストにちょっぴりだけ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも黒幕的にちょいっと出てきた紫色のゴリラです。
ゲーマー的には『マーヴルスーパーヒーローズ』とかのボスキャラとしてのサノスの方がピンと来るかもしれない。アポカリプスやオンスロートと比べると影薄いけど……。
さてそんなこんなで邦訳が発売された『デッドプールvsサノス』ですがこれが滅法面白い!
ふたりの想い人であるデスが行方不明になってしまったことで宇宙のバランスが崩れ、止むを得ずデッドプールとサノスは手を組むことになるのですが、このコンビがなんかもー想像以上にフィットしてるんですね。
この二人のコンビがこんなにカワイイものになるとは思いませんでした。
読み進めて行くと意外なほどサノス→デッドプールの評価が高くてニヤニヤしてしまいます。
あの極悪非道かつ頭も回り、マーベルのヴィランの中でもトップクラスに危険なサノスがデッドプールと凸凹コンビを組んで時に助け合い、励まし合いして好きな人を探しに行く珍道中はなんというな読んでると
「こいつらホモだな!!!」
って思えてきます。
まさかデッドプールとサノスの組み合わせでこんなことを考えてしまうなんて……。
さらに読み進めると段々気が狂ってきて
「まさかこの関係性は……百合???」
みたいな考えさえ浮かんできます。
本当に魅力的なチームアップでした。めちゃめちゃオススメできる。
ただ掛け合いが面白いだけでなく、クライマックスでは両者の興味深い対比が試みられるなど、さらにデッドプールとサノスが愛しくなること請け合いな一冊です。
また、お話のスケール自体はデカいのに(サノスやデスが登場することから分かる通り宇宙レベルの話です)、物語としてはいい意味でこじんまりとまとまっていて、読んでいて胃もたれせずにアッサリ読めるのも好印象。一冊でほぼ話は完結していて後にも先にもとくに続かない構成となっているのもウレシイ。値段も1800円とお手頃ですし、アメコミをあまり読んだことないけどデッドプールは好き!なんて人にも是非読んでほしい一冊でした。
あとちょこちょこ『インフィニティ・ガントレット』的な話も出て来るので、可能であれば読んであるともっと楽しめるかも。読まなくてもわかりますが。いま読みづらいしね……!
ただ、'17年中に小プロから新しく邦訳版が出るらしいので、先に『デッドプールvsサノス』を読んでおいて、後から『インフィニティ・ガントレット』を読んで「あれはそういうことだったのかー!」ってなるのもオツだと思います。
あといろんなキャラが結構な人数出て来るのも魅力的! 俺、ブラックハートって『マヴカプ』以外で初めて見たよ!
とにかくここ数ヶ月で読んだ邦訳アメコミではダントツに楽しめました! ホントオススメだから読んでみてくれ! 頼んだぜ
- 作者: ティム・シーリー,エルモ・ボンドック,中沢俊介
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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