靴下を左右別々に履く男

ここ2年ほど靴下を左右別々に履くことにしている。

これが非常におもしろいもので、靴下というのはそもそもふたつセットになっているものなので、一度ローテーションを崩すとつがいになっている靴下同士は二度と出会わないんじゃないかってくらい自然に揃わなくなっていく。

おもしろい。

靴下を揃えなくなったのは単純に「別に人から見えるものじゃないからいい」「なんかおもしろい」「靴下のつがいを探す手間がない」など様々な理由があるのだが直接のきっかけはアメコミです(すぐに漫画から悪い影響を受ける)。

 

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いまからアメコミのとくにためにならない話するけどいいですか?

影響されたのは『THE AMAZING SPIDER-MAN』#535です。

 

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「ヒーローも政府に登録してくれないと悪い奴と変わらなくて迷惑だしマスクとか取って身分証明して欲しいんだが」

「は? イヤなんだが」

って理由でヒーロー同士が大喧嘩していたあたりの話。

法律守る側についていたスパイダーマン=ピーター・パーカーがなんか嫌んなってきてるっぽいのでMr.ファンタスティックことリード・リチャーズ(超天才のサイコパス)が自らの昔話をして諭そうとします。

リードの叔父さんは科学者であり物書き、そしてとてもユーモアに満ちた変人で、リードは叔父さんが大好きでした。

彼はある日反政府なアクションを起こしてしまった叔父さんはしょっぴかれ、裁判にあってしまうのですがアナーキーな叔父さんは「バーカ!死ね!馬クソ浴びろ!」と悪態をついてしまったばっかりに獄中死することになってしまうのです。

 

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この話を通じてリードは「法律や秩序を守る大切さ」について語りたかったのですが、ピーターは「叔父さんはとても勇敢な人だったんだね……」とおいおいそっちじゃねーから! というふうに解釈してしまいこのあと法律守る側から離脱して大喧嘩になってしまうんですが

 

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ドッタンバッタンおおさわぎ!

 

で、まあ別にその叔父さんの行動に読者として僕も感銘を受けたとかそんなことはまったく無いんですが、この叔父さんが靴下を左右別々に履いていたらしいんですね。

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すごくどうでもいい話してる自覚があるんですが大丈夫ですか?

 

で、それっておもしれぇなあって思って(BUMP OF CHICKEN)。

おもしろくないですか?

完全にアホなのに他人から見えないところがおもしろい。

見えないからみんな気づかないと思うけど俺、いま靴下間違えて履いてるみたいになってる! っておもしろみがあります。

あと最初に書いた通り楽だし。メリットはたくさんあります。

 

ただ難点もあって、靴を脱がなければいけないときですよね。

これは大変に状況が厳しくなってきます。

先日も仲間内で飲み会がありまして。まあ席がね。座敷だったんですわ。靴を脱いで上がる奴。

で、まあ脱ぎますわな。靴を。すると靴下が丸見えになっていくわけです。

当然同行者から指摘を受けます。

 

「お前、靴下左右で別々じゃないか!」

 

そうだよ。別々に履いてるんだもん。

僕は冷静なのでこんなときに慌てて言い訳したりしません。なので恥ずかしがったりせずに堂々と理由を簡潔に言ってやりましたよ。

 

「ああこれね、わざとなんだよ」

 

言った途端恥ずかしくなってきた。

完全に下手くそな言い訳だろこれ。

同行者は

 

「ん……」という感じでとくにそれ以上言及してきませんでした。

違うんだ本当にわざとなんだ。