プロレスはVTuberでFate! 令和元年は『プロレス・スターウォーズ』を読め!

 驚いた。なんでだろう。プロレス界伝説の魔書として名高い『プロレス・スターウォーズ』のkindle版がなぜか全巻11円だったのよ(19/5/1現在)。

 

プロレス・スターウォーズ1

プロレス・スターウォーズ1

 

 

 で、名前だけは知ってたので読んでみたんだけどこのマンガがすごかった。まだ前半しか読んでないんだけどさ……。

 

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 まず、出だし・前提からしてすごい。新日本プロレス全日本プロレスの合同興行が行われ、武道館に入れない人が1万人を超えた!という話から始まる。すごい。プロレスラーはみんな実名で本物なのに語られてることが全部白昼夢なんだもん。

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 さらに日本のプロレスブームに比べてアメリカでは閑古鳥が鳴いていた……。そのアメリカが日本という美味しい市場を牛耳るために日本にプロレス侵略戦争を仕掛ける!というのが本作の導入。アメリカsageがすごい。すごいな!? 架空戦記か?

 私、プロレスにまったく詳しくなくて、はっきり言って『プロレススーパースター列伝』でしか知らないんだけどこれって割と当時だと本当にそうだったとかあるの?この辺の話が「笑っちゃっていい冗談」なのか「リアルな作り話」なのかの判断がつかない。

 

 

 そう、伝説。プロレスブームという時代を知らない私にとってまだ存命のプロレスラーもたくさんいるけどこの時代のプロレスラーはまさに伝説なのだ。私にとって「プロレススーパースター列伝プロレス・スターウォーズを読む」と言うのは、「三国志を読む」という状況に近い。限りなく虚構に近いが、時代を追った真実の歴史書であるという側面もある。

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 『スーパースター列伝』でブッチャーが語ったようにプロレスには虚構の部分もある。だが彼らの生き様は真実だ。このリアルで、かつおぼろげな存在……。我々は彼らを知っている! なんか身に覚えがある! なんだっけこの感覚!

……あっ、わかったわ。プロレスラーってバーチャルYoutuberじゃん!

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 どうだこれ。ラリー・シュリーブがバーチャルなアブドーラ・ザ・ブッチャーという身体を得て企業バーチャルYoutuberとして受肉した瞬間じゃん!

 

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 『プロレス・スターウォーズ』に話を戻すと、2巻収録のこのカブキのエピソードもアツい。「お前の正体は高千穂じゃねぇか〜っ!」と身もふたもないことを言われるカブキはしかし「高千穂は死んだ!!!!!」とタンカを切り、一気呵成に畳み掛ける! すごい。ここを読んだ時、私は「やっぱりプロレスラーってバーチャルYoutuberじゃん!!」と確信を得た。いや、「バーチャルYoutuberはプロレスラー」と言うべきだろうか?

 単純にバーチャルYoutuberファンに「バーチャルYoutuberってさ……プロレスだよね」と言ったら多分ボコボコに殴られるだろう。だが、バーチャルYoutuberファンの方々は『プロレススーパースター列伝』と『プロレス・スターウォーズ』を読んでみていただきたい。涙を流しながらこう言ってしまうだろう。「バーチャルYoutuberはプロレスだった」と……。

 

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 しかしこの『プロレス・スターウォーズ』、読んでると熱量がすごい。登場人物が実名ということもあってかフィクションと言うよりは白昼夢、妄想に近い感触がある。いきなり「スピニング・トーホールドは3つあった!」と言い出してテリー・ファンクのヒザが完全にオワったりしてすごいんだけど、その妄想に対して最初こそ笑ってしまうんだけど読めば読むほど引き込まれていき、「この漫画が妄想かどうかなんて関係ないぜ……!  私はいま"伝説"を読んでいるのだから……!!」という気持ちが高まってくる。マジで熱量・テンションが異常なのだ。

 

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 熱量が異常すぎて「このままぶつかったら"合体"してしまうんじゃないか!?」と別次元の興奮が出たシーン。

 

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 前半の山場、BI砲vsロード・ウォリアーズ戦では戦いは更に加熱。このあたりから「もはや『キン肉マン』じゃん!」と叫んでしまいそうになるほど破壊力が増していき、ウォリアーズのラッシュは目に見えず(パンチ、キックの効果線がまったく描かれずにポーズをとった2人とオノマトペだけで超高速のラッシュを表現しているのがマジで秀逸)……。

 

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 技をかけられた上田馬之助は天高く照明まで舞う。マッスルスパークをキメることすら可能そうな高度!

 

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 恐ろしい力を持つロードウォリアーズに対抗するために馬場と猪木が編み出した戦術、それは……ウォリアーズ同様に黒くなって目を光らせること!  この対決、マジで途中から「殺意の波動には殺意の波動だ!!!」ってなってしまっていてすごい。そして何よりもすごいのは下手をすれば笑いになってしまうこの展開を……実際ある意味笑ってしまうんだけども……熱量がものすごいから笑いより昂り、アツさが出てきて最高になってしまうのです。マジで「馬場と猪木も目も光ったぁー!  いっけぇー!」ってなるもん。すごいよ。この戦いめちゃめちゃすごいので早く読め。『プロレス・スターウォーズ』を……。

 

 だが、ここでまた私たちはひとつのとある作品との類似を見出してしまうのです。伝説上の……偉人たちが……常識では考えられない技を振るい……日本プロレス界という"聖杯"を巡って戦う……?

 

 あっ、『Fate』か。

 

 

 『プロレス・スターウォーズ』、『Fate』じゃん。プロレスラーたちの生き様を描いた『プロレススーパースター列伝』が『アーサー王物語』だとすれば、その伝説のプロレスラーたちが夢の集結を果たし、ひとつの目的のために死力を尽くして戦う『プロレス・スターウォーズ』はまさに『Fate』そのものである。そしてさっき言ったようにプロレスラーはバーチャルYoutuberなのである。

 ここで数学が登場する。これまでの話でプロレスラーはバーチャルYoutuberに、『プロレス・スターウォーズ』はFateに代入できることが明らかになった。つまり『プロレス・スターウォーズ』は「バーチャルYoutuberによるFateである」が証明できるのである。すごい。昭和59年から昭和62年という、昭和の末期を駆け抜けた伝説が、いま平成の最後を飾り、令和に向けて突き進むふたつの概念とここに交わったのだ。

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 バーチャルYoutuber、馬場と猪木がFateとコラボしてエモすぎて泣く長州力

 

 令和を迎えるにあたって、いまもっとも読むべき傑作『プロレス・スターウォーズ』。最初に述べたようになぜか11円で売ってるので買おう。買わない理由無いよな11円だぞ!

 

プロレス・スターウォーズ3

プロレス・スターウォーズ3

 

 

 そして平成と令和を駆け抜けるもうひとつの戦いといえばアイドルマスターシンデレラガール総選挙です。

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 200人のアイドルが、多様な福利厚生を得られるボイス実装という副産物を得ることができるCDリリースという狭すぎる椅子を巡って凌ぎを削るこのイベント。

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 そのイベントで今回なんと! 8年の歴史の中で1度もランク内に名前を見せることがなかった*1池袋晶葉ちゃんが!!!!  キュート属性13位にランクインしたのです!!!!  これは快挙!快挙なんだよ!?

 これには「池袋晶葉ちゃんを総選挙で押し上げ、CDデビューさせるためにバーチャルYoutuberになった」この私マシーナリーとも子も感無量です。

 

barzam154.hatenablog.com

 

 というわけで池袋晶葉ちゃんはまだまだここから伸びる!  なぜなら中間発表にランクインしたことで勝ち馬の仲間入りをした彼女には膨大な浮動票が流れるからだっ! そしてその浮動票を入れるのは……そう、このブログを読んでいる君たちだ! 君たちもこの聖杯戦争に参加することができるんだっ!

 投票券はログインボーナスで得ることができる! 浮動票が100人分集まれば課金で得られる投票券に換算してなんと3万円分にもなるんだ。課金のコスパが悪く、人がたくさん必要なのがよくわかるね。なのでこの記事を読んだ君たち。このあと池袋晶葉ちゃんに投票しなさい。

ちなみに投票の仕方などはこの私マシーナリーとも子のWikiに詳しく載ってるから参考にしなさい。わかったか。

 

 

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 最後に、口を開くとマンガ界の常識をぶち破る超長文を話し始めて私の令和初笑いを涙が出るほどの勢いでかっさらっていった鉄人ルー・テーズを貼ってこの記事を終わります。それでは……。

 

 

スマホだけでもOK! VTuberのはじめかた

スマホだけでもOK! VTuberのはじめかた

 

 

 

*1:このイベントでは200人いるアイドルのうち上位50名しか順位が発表されないので50位以内にランクインできなかった場合凄まじい暖簾に腕押し感を味わうことができる