高メン玉丼

雑なメシが好きだ。

雑なメシには栄養は摂取したいが何かと面倒くさいという感じの愛嬌があり、「まずそう」とかとはまた違う、バカを見てるときみたいな楽しさがある。

そんな雑なメシに出会いやすいのが食堂の類だ。なんたかんだでちゃんとしたお店で出てくる料理はちゃんとしているものが多い。

が、官公庁や企業、学校といった食堂は食いに来るやつがなんとなく決まっており、客と店のあいだである種の諦観が発生した結果雑なメシが生まれやすい。

とくにおすすめなのは入りやすい大学の学食だ。

 

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今日食べたのは日大理工学部の日替わりメニュー、高メン玉丼である。

名前からして警戒心が沸くメニューだが見た目もインパクトがある。

 

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これが高菜とメンチカツと玉子を乗せた丼、高メン玉丼である。名前に入ってないのになぜかさつま揚げが鎮座しているのも強い。

 

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ところで丼ものというカテゴリーの食べ物は、丼の上に何かを載せることに寄って例えばツユやソースがメシに染み込むことによりメシの味わいが昇華されるのが醍醐味と思うのだがこの高メン玉丼のメシには何の変化も起こっておらず無である。

強いていえばメンチカツのコロモが多少付着していてメシだけ口に含むと心なしか揚げカスの香ばしさが走らないこともないが虚無に近い。

またメンチカツは本来ソバやカレーに添えるための作り置きを流用しているため室温、というかむしろヒンヤリしている。かなり無に近い。そして高菜とは別に合わない。さつま揚げもメシには合わない。マリアージュが無。

 

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高メン玉丼はただ複数のオカズをメシの上に載せただけの雑な丼としてパーフェクトな逸品でした。

ただ腹は膨れるし350円と安い。いまはシンデレラガールズ総選挙のせいでとにかくお金がないので本当に助かる。

大学の学食はこのように金がない学生が雑に腹を満たすための雑な食事に満ちているので皆さんも利用しましょう。ただしお昼時直撃タイムは生徒優先なので(当然)13〜14時頃に行くのがオススメです。