2015年に読んだアメコミたち

年の瀬です

 
2014年の後半ごろ、アメコミを読むという遊びを覚えたわけですが
そういうわけで今年はちょぼちょぼ邦訳本を読みました
原書も(電子書籍で)ある程度読んだけどまぁ英語力ないので
どうしても絵を楽しむって方向になっちゃうなあ
なんとなくしか読み取れないので……
まあいい。
 
そんなわけで今年読んだアメコミを感想含めつつリストアップしていきます。
ネタバレや読んでていちばんおいしいなぁ! と思ったところもバシバシ出していくので一応ご注意ください
あと大半がMARVELコミックです
 
 
■SIEGE
シージ (MARVEL)

シージ (MARVEL)

 

あらすじ…… ノーマン・オズボーン率いるダーク・アベンジャーズたちがソーの故郷アスガルドに攻め込むというので許せん、って割りとショボくれてたスーパーヒーローたちが集まってやっつける話

 

しばらく続いていたDARK REIGN展開―ヒーロー不遇の時代―がこれにて幕を閉じるのと、

スンゲー久しぶりにキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソーが揃うのがウリの本ですが、別にリアルタイムで読んでたわけではないのでそういうカタルシスはあんまりカンジなくてあくまでひとつの事件、ひとつの流れの終わりみたいなカンジ

しかし『シークレット・インベージョン』だとソーがトニーに「もう縁切った!」ってなってた気がするんだけどいつのまに復縁したんですかコイツラ

 

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巻末に収録されてるニュー・アベンジャーズとダーク・アベンジャーズが仕方なく仲良く行動する話がかわいくて好き

おもしろい

 

ダークアベンジャーズ:SIEGE

 

ダークアベンジャーズ:シージ (MARVEL)

ダークアベンジャーズ:シージ (MARVEL)

 

 上記『SIEGE』のタイイン集かつ

ダーク・アベンジャーズシリーズの最終巻。

超オモシロ本だった『ダークアベンジャーズ:アセンブル』や『モレキュールマン』に比べるとおもしろくない

というかほとんどがセントリーに関する補完でウーンってカンジ

SIEGEのエピローグ的なヤツが収録されてるからまァってカンジ

 

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本性を表した「ボイド」に対する脅し文句として最初に名前があがるのがリードなのが笑える

モレキュールマンもあんだけチート能力なのにリードを怖がってたしほんとヴィランからは恐れられまくってるんだなあリード

 

しかし結局セントリーとボイドの関係性がいまいちよくわかってないのです

ふむん

 

オンスロート

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マーヴルVSカプコン』でおなじみのヤツ

X-MEN』中心なのでいろいろ新鮮に読めました

特にスパイダーマンファンタスティック・フォーのストーリーは感動モノ

あとビショップがカッコいいなあと

 

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 ハルクがスイッとキレイでおとなしいハルクになるのが

正直めちゃめちゃ笑える2コマ

 

アメイジングスパイダーマン:シビル・ウォー

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『シビル・ウォー』のスパイダーマンのタイイン集

正直『シビル・ウォー』本編よりぜんぜんおもしろい!(大体そうなんだよな)

賛成派と反対派のあいだで揺れるピーターの心模様が泣ける

リードのおじさんの話を聞くとこと、

公園の子供と人生について話すとこが特にジーンと来る

この邦訳本が限定扱いなのはもったいないなぁ……

 

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とてもよい

 

■アイアンマン:シビル・ウォー

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『シビル・ウォー』のアイアンマンタイイン集

これまたおもしろい!

本編では最終的に勝利を収めつつも

なんとなくいけ好かないヤツっぽく見えてしまうトニーの内面が存分に描写されていて胸に来る一冊

敵対するキャプテン・アメリカに変わらず友情を覚えていたり

克服したアルコールにふたたび手を伸ばしてしまいそうになる姿が泣ける

『RUBICON』はキャプテン・アメリカと延々お互いを褒め合いながら口喧嘩する話で、とってもせつねえっていうか正直ホーモ!!!! ホモだこれ!!!!1ってカンジで最高です

これも手に入りにくいのが残念

 

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『RUBICON』はホント最高です

 

■ロード・トゥ・シビル・ウォー

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『シビル・ウォー』に至るまでのエピソード集。

貴重なファンタスティック・フォーの邦訳目当てで読んだのですが

そこはもちろんのこと、イルミナティスパイダーマンのエピソードもとても読み応えがあり、これまたおもしろい一冊なんだわ!

ほんと『シビル・ウォー』は本編よりまわりのエピソードのほうがおもしろいです……

うーむ

 

イルミナティのエピソードはネイモアがハルクへの処遇に対して熱くなるのがとても良い

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さらっとヒーローらしからぬことを吐くリード

 

ファンタスティック・フォー:シビル・ウォー

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『シビル・ウォー』のファンタスティック・フォー絡みのタイイン集

ファンタスティック・フォー』の邦訳が読みたくて買いました

これもまた期待に違わずヒジョーにおもしろい

ベンが天使。

45周年記念のレトロなアートのエピソードは話もユルくて爆笑モノでこれまた最高

とても良い

 

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うわあこの人達完全に……

 

 

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 ■オール・ヘイル・メガトロン

 

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

 

 『トランスフォーマー』のアメコミ

日本のアニメをリスペクトしまくって翻訳が最高!

全体的にめちゃめちゃにシリアスですが

とてもとてもトランスフォーマーたちがカッコいいです

思いっきり「次回に続く」なエピソードもあって

果たして今後続きが訳されることはあるんだろうか……

でもまあ初代と2010好きなら読まない理由はないカンジです

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カッコいい以外の感情を失う

 

 ■バットマン オリジナル・コミック日本語版

BATMANオリジナル・コミック日本語版

BATMANオリジナル・コミック日本語版

 

 レトロなバットマンを300ページ以上収録した傑作選

年代はバラバラですがめちゃめちゃバラエティに富んだバットマンが読めます

コミカルな作風はいまはあんまり読めないので却って貴重なカンジですね

これも非常におもしろかった

オススメ

 

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ペンギンのおばさんが遊びに来る話がヘッポコすぎてだいすき

 

■エイジ・オブ・ウルトロン

 

エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2 (MARVEL)

エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2 (MARVEL)

 
エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1 (MARVEL)

エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1 (MARVEL)

 

映画『エイジ・オブ・ウルトロン』の原案

とはいえタイトル以外は無関係の話

ハッキリいっておもしろくない……

「えっ? ナニソレ?」ってカンジのおはなし

なによりウルトロンの出番が少ないんだこれが……

『エイジ・オブ・ウルトロン』じゃないんかい!

で、誰が活躍する話かっつーと

結局ウルヴァリンなんですよ……

アー

 

おもしろくなかったです

はぁ

 

 

エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン (MARVEL)

エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン (MARVEL)

 

 こっちは本編よりは気持ちおもしろいけど

やっぱりあんまりおもしろくない

 

ハンク・ピムのエピソードはいろいろ救いがあってよかったけど

 

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トニー・リード・ピムのろくでもないトリオ

 

■デッドプール モンキー・ビジネス

 

デッドプール:モンキー・ビジネス (ShoPro Books)

デッドプール:モンキー・ビジネス (ShoPro Books)

 

 デッドプールとスパイダーマンがチームアップ!

ほか2本

素直におもしろい

安いのでオススメ

スパイダーマンをはじめとするスーパーヒーローに憧れるデッドプールが

自分に足りないものはなんなのか?

おちゃらけながらも苦悩を露わにするシーンはグッとくるものがあります

絵もキレーでカッコよくて見やすい

 

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デッドプールの表情の描き方がメチャメチャすばらしいと思いませんか

 

アントマンセカンド・チャンスマン

 

アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)

アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)

 

 ハッキリいって

アメコミにかぎらず今年読んだマンガでいちばんおもしろかったです

冴えない中年男はセカンド・チャンスをつかめるか?!

終始コミカル、でもちょっといい話

そしてなにより「ヒーローが現代を生きている」ことの

リアルな描写!

「リアル」って言葉ほどあいまいな使い方をされてる言葉もないと思いますが

この作品は本当に「こいつら、アメリカにいるんじゃないか」

と思えるくらい親近感がハンパなくわきます

めちゃめちゃ、めちゃめちゃにおもしろいです

アメコミを読んでなくても、

アントマンってなに?」ってレベルの人でも、

マンガ好きならもれなく読んでほしい超名作

これ一冊でお話がちゃんと完結してるのもすばらしい

非の打ち所がない超おもしろコミックでした

 

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ボヤキ混じりのジョークがいちいちおもしろいんだよなあ

ホントオススメ

 

バットマン ノーマンズ・ランド

 

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

 
バットマン:ノーマンズ・ランド 2 (DCコミックス)

バットマン:ノーマンズ・ランド 2 (DCコミックス)

 

 

地震で孤立したゴッサムシティを描く一大クロスオーバー

ノリはたいへんハード

軽くFalloutはいってます(核汚染はされてないけどね)

vol.1ではバットマンと違い理想を追い求め、人の性善を信じるスーパーマンのおはなしとアズラエルのおはなしがお気に入り

スーパーマンはホンマ悲しい

超人は決して万能ではないということが容赦なく描かれます

 

バットファミリーが集うvol.2 ではナイトウイングのエピソードがかっこよくてすき

イカすよなあディック

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キャットウーマンいいよね」「いい……」

全体的に重くシリアスな話ばっかりななか、

キャットウーマンのエピソードはノリが軽~くコメディ調なので癒される

 

■クライシス・オン・インフィニットアース

 

クライシス・オン・インフィニット・アース (DC COMICS)

クライシス・オン・インフィニット・アース (DC COMICS)

  • 作者: マーブ・ウルフマン(ライター),ジョージ・ペレス(ペンシラー),石川裕人,御代しおり,松澤慶香
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
 

 登場するキャラクター 802人
登場する地球 11個
舞台となるタイムゾーン 9つ

 

というキャッチコピーのとおり

トンデモねースケールで展開するクロスオーバーです

「あんまりDCコミック詳しくないけど買っちゃったぜ」

ってカンジで買っちゃったけどいやあもうすごい

おもしろいことはおもしろいんだけど

知識が圧倒的に足りないのととにかくスケールとボリュームがすごいので

読み終わったときは「……疲れた!!」

ってなっちゃいました

解説などの量もハンパじゃない!

「オススメ」はちょっと軽い気持ちでできないけど

一度は手にとって見ると「なんかスゲェ~~!」ってなること請け合い

 

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戦いのスケールがデカすぎてバットマンは戦闘ではあまり役に立てないのであった

そりゃここに混ざってバットラング投げてもしょーがねえよな

 

 ■デアデビル:ボーン・アゲイン

デアデビル:ボーン・アゲイン

デアデビル:ボーン・アゲイン

 

 絶望の縁に立たせたデアデビル=マット・マードックの奮闘、そして復活を描いた名作

サイコーにハードボイルド

アートもストーリーも最高です

ちょっぴりキャプテン・アメリカをはじめとするアベンジャーズも出るよ!

NETFLIXのドラマ版を読んだ人にはぜひ読んでいただきたい

ショッキングな展開も多いけどね

デアデビルの本当の強さはその格闘スキルでもレーダーセンスでもないということがわかるね

「泣ける!」とか「スカッとする!」とかではないんだけど

読み終わったあと心地いい読後感が得られます

おもしろかったぁ

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シリーズ名にもなっている『ボーン・アゲイン』は

実は物語上クライマックスというわけではないんですが、

とにかく構成がモノすごい!

静かにストーリーが進んでいくのにものすごく興奮しながら読んでしまう

ものすごく巧みに作られた物語の運び方が圧巻です

そしてこの回の狂気にあてられたベン・ユーリックの表情の変遷がすごい!

正直いってめちゃめちゃ怖かったです

いやーすごかった

 

 

 

というわけで2015年に読んだアメコミリストでした

どうしてもMARVELに偏ってしまったので

来年はDCやソレ以外もいろいろ読んでみたいですねー

結論としては

 

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サヤ師は最高。

 

barzamkunは『だがしかし』のアニメ化を応援しています。

 

 

 

だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)

だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)