片栗粉のキャッチコピーに思いを馳せる
片栗粉が切れたのでスーパーで買った。
片栗粉についてまったくこだわりがないので地元のスーパー「ライフ」のプライベートブランドのものを買った。みんなは片栗粉にこだわりってある?
ところでこの片栗粉でひとつ引っかかることがある。
キャッチコピーだ。
「白さに優れ、透き通った強いとろみが特徴です」とある。
私はこれを見て一瞬、おや、と思った。話が変わってないか?
まず「白さに優れ、透き通った」まではわかる。粉が白くて、水に溶かした状態でも透明感があるということだろう。このふたつは「外見」を指している。
白さに優れ
透き通っている。透き通っているはちと言い過ぎでは無いかと思うがクリアーホワイトではある。
で、それはいい。問題は後半の「強いとろみが特徴です。」だ。いや、内容に文句があるわけではない。確かにこの片栗粉は……特別強かったとは思わないがちゃんととろみがついた。
豚肉と玉ねぎとトマトとピーマンとキャベツを炒めて片栗粉でとろみをつけたものをうまかっちゃんに乗せて食べました。
そう、とろみは文句ない。問題はこの、「強いとろみ」というフィジカルな状態を表している言葉が、外見を表している「透き通った」と繋がっているところだ。
もう一度キャッチコピーを見直してみよう。
「白さに優れ、透き通った強いとろみが特徴です」
これはおかしい。
「白さに優れ、透き通っていて、強いとろみが特徴です」ならわかる。外見を表す言葉で一度限りをつけ、そのうえでフィジカルを表現する。これならわかる。だが元の文章はどう読んでも「透き通った」が「強いとろみ」にかかっている。おかしい。「透き通った」は「強いとろみ」と組み合わせて使わない。普通は。
例えば金属を表現するときに「光沢感がある硬さが特徴です」と言うだろうか。言わねえだろ!
この「透き通った」が比喩表現である可能性がある。例えば「光り輝く強さを持つ」とかみたいな文章はアリだろう。神々しすぎて光を放っているような強いヤツ、という意味だ。では「透き通った強いとろみ」とはどういう表現なのか。「透き通った」から「見た目が透き通っているなあ」以外の意味を読み取ろうとしてみる……。なんだろう。「儚さ」とか「サラサラしている」だろうか。よく「透明感のあるいい音楽だ」みたいな褒め方をする。あれはなんか…………なんだろう??? 自分でもよく言うけど透明感のある音楽って、何???? わからなくなってきました。気が狂ってきた。
白さに優れ……透き通った強いとろみが…………
とろみ…………透き通っていて…………強い…………そして白い…………。
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関係ないけどLINEきせかえ作ったから買ってください。