鶏を丸ごと食べるという状況は太古の記憶を呼び覚ます

煮込む用のゴツい肉を探してハナマサに行ったら前から気になってた冷凍の丸鶏が売ってたので買いました。

 

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500円ちょいで買えるのかよ。

ズゴックのプラモくらいの値段だな。

ところでこの丸鶏はハラール認証されてます。

ハラールというと厳格なイメージがあり、実際厳格なところもあるんですが最近読んだ本によるとゆるいところもあり、例えばキリスト教徒が屠殺した肉はセーフらしいです。

キリスト教徒は啓典の民だから 、彼らが屠畜した肉はハラ ール ・ミ ート 、つまりイスラ ーム法で合法な肉になるので食べても大丈夫です 」と言います 。啓典の民とは 、神から啓示された書物を持つ民のことで通常ユダヤ教徒キリスト教徒を指します 。

意外とフレキシブルだな。 

 本著は学術的にめっちゃ研究したというわけではなく、著者の方が住んでみて感じたことを綴ったエッセイなのでどこまで信憑性があるのか、完全に信用するのは危なく参考文献としてはダブルチェックなど必要と思うのですが生活に根付いた感じはなかなか興味深く、ライラさんPなどにはオススメできる本です。

 

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話がずれた。冷蔵庫にぶち込んで丸一日解凍していきます。

 

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できた。

 

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オープン・ザ・開封

 

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アザラシの顔みたいなケツが味わい深い

 

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冷凍される過程で四角いフォルムになってるのがおもしろい。

 

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トランスフォーム

 

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シェフ大泉のクリスマスパーティでおにぎりをぶち込まれていたのを思い出す。

実際ローストチキンにはご飯とかピラフとか入れるんですけどね。

 

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下味をつけるためにソミュール液めいたものを錬成

 

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ドボドボ

 

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ソミュって丸一日放置します。

 

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24時間後

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なるほど

 

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これだけ大きいとなかなかオブジェクトとしての存在感を発揮し、一度放置してパソコンを5分程度いじった後に台所に戻って来たらこいつがドカンと鎮座していて「うおっ」って声が出ました

 

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ネギを挿したら宇宙に行く時のザンジバルみたいになったよ

 

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なかなか物体としてのカッコ良さがあるなあ

 

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我が家にはオーブンレンジが無い(電子レンジしかない)ので蒸します

 

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刻は流れ……

 

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できあがり

 

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食っていくぞ!

 

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ミチミチ

 

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バギョォッ

 

うまい、うまいんだがなんかそれ以上に「焦る」。何故だか俺は急いでこの鶏を食べ会わなければならないという焦燥感に駆られ死ぬほど急いで息も絶え絶えに食べ進めてしまう。なぜなんだ

 

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恐らくそれは「身体が覚えているから」なのではないでしょうか。鶏を丸ごと一匹手でもいで食うというプリミティブすぎる状況が太古の記憶を呼び覚ましているのです。

俺は急いでこの獲物を食べ終わり、エネルギーを補給しなければならない一刻も早く!

なぜなら我々人間は決して食物連鎖の頂点などではない。狩るか狩られるか。食事という無防備な瞬間に襲いかかられたらなすすべも無く捕食されてしまうのだ。だから急げ!

太古の時代には味わうという文化はなかったのだ。

 

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光景が『DOOM』っぽいんだよな。

 

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ツインビーに似ている。

 

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結局胸肉一枚分食いきれなかった。

ダメだ……俺はいきられない。太古の時代では。

きっと成人することすらできずに死んでいたでしょう。

現代という文明が発達した時代に産まれたことに感謝しよう。

 

 

 

 

 

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