Fallout:NewVegasのDLCをすべてクリアしました
1ヶ月ほど前ですが『Fallout:NewVegas』について、メインクエストに引き続きDLCをすべてクリアしました。
私は『Fallout』シリーズについてはミーハーで素人もいいとこでベセスダ以降の3、4、そして今作しかプレイしてないのですが個人的には今作『NewVegas』がいちばん肌にあったなあ。
とりあえずDLCそれぞれについて適当に感想書いとく。
クリアしたときのブログ。全体への感想については引き続きって感じであんまり変化はないです。
◆Dead Money
元ブラザーフッド・オブ・スティールのエリヤというジジイに騙され、シエラ・マドレという開店日に核戦争が始まって即閉店したカジノに金塊を盗みにいく話。
ロケーションが特殊で街中にはダメージが高い毒ガスが充満し、首輪には爆弾がつけられ特殊な音波が鳴るエリアに一定時間いると即死。敵キャラはタフなうえにモハビ(ゲーム本編エリア)で所持していたアイテムはすべて没収され、貧弱な武装と限られた弾薬でやりくりしなければならない……というハチャメチャな難易度で始まるDLC。
ハッキリ言って慣れるまではストレスマッハなシナリオで、慣れてようやく
「ちょっとむずかしいなあ」
までレベルを下ろすことができる激ムズDLC。拳法鍛えておいてよかった。
ただシナリオ的にはなかなかおもしろかった。
本シナリオ中、ジジイに騙されたプレイヤーは同じく騙された二重人格のナイトキン、皮肉屋で元役者のグール、元BoSで整体異常の女隊員と行動をともにするのですが彼らとどのように接するかがシナリオに大きな影響をもたらすのがなかなかおもしろいです。
口がうまいだけでも人がいいだけでも彼らとうまくコミュニケーションできるとは限らない、ほとんどバタフライエフェクト的にテキトーな選択が後々に関わってくる感じはけっこう良かった。リプレイ性が強そうなシナリオですね。難しいのでやりたくないけど……。
自分はナイトキンとしか和解できなかった。
グールとはうまくやりたかったんですけどね。また、今後のDLCへの伏線もいろいろあっていま思い返すとなかなか興味深い内容でした。
最後まで進めると金塊が手に入るのですが全部持って帰ろうとすると重量がものすごい。Falloutで1000超えはじめて見た。
まあ全部持ち帰ったけどな。
楽しいけどモハビにこれだけの金塊を買い取ってくれる商人がいないし、実際使い切るのも大変なので全部持ち帰る意味はあんまり無かったりする。
シナリオのテーマ的には
「極限状態でなにを選択できるか、選択できることが大事か」
「命と金、どちらを選ぶか」
みたいな感じなので全部持ち帰ると台無しな感じもするんだけど欲には抗えなかった。
難易度すごかったけど思い返すと難しかったことも含めて楽しかったシナリオでした。
◆Honest Hearts
商売でザイオン国立公園にいったプレイヤーがふたつ*1の部族の争いに巻き込まれる話。よほどひねくれたプレイングをしなければプレイヤーが与することになる部族、デッドホースに味方するかたちになるんだけど、これを率いるジョシュア・グラハムがいいキャラしてる。
元シーザー・リージョンの大幹部だったんだけど作戦でポカして油かけて燃やされて崖から落とされたんだけどどっこい生きててがんばって崖から登って刺客を差し向けられつつも故郷までヨタヨタ歩いていって生還したうえ部族のリーダーになったりしてるバイタリティのバケモン。
本シナリオは、その争いのさなかでどう立ち回るか……みたいなのを数々のお使いをこなしていくシナリオ。くわえてサブストーリーとしてコンソール内で語られるソローズ族の父、「サバイバリスト」についてのストーリーも語られます。これがなかなか良いし、ちゃんと読まないと本シナリオについての体験が死ぬほど薄くなると思う。
んで、お話的にはけっこう
「復讐とは」
「罰とは」
「信仰とは(これは宗教的なことだけじゃなくて個人に発生する崇拝についても)」
的なお話で、やってるあいだはけっこう
「なるほどな~」
って思ったりもしたんだけど割と全体的にアッサリめのシナリオ。
なんか広くて景観良いマップに対して主人公の関わりが薄いんだよね。
割と状況に流されるままにクエストこなしてたらなんか問題が解決して終わる的な感じなので正直そんなに思い入れないです。
ジョシュア・グラハムは好きなんだけどね。
あとけっこう敵がいい武器と弾持っててそこはウマいかもしれないけど……うん。
全体的には、ふつー。
◆OldWorld Blues
マッドサイエンティストに囚えられた主人公は脳を摘出されてしまった! 脳を取り返すために悪の科学者と戦う話。
Falloutらしからぬ科学技術がいろいろ見れるのが楽しいシナリオ。
また、世界すらすでに滅ぼしてしまった科学というものとどう向き合うか? といったことも語られ、なかなか希望を思わせる清々しいクリア感を味わえるシナリオでもあります。いや~良かった。DLCではいちばん好きだね。
また、拠点となるシンクタンクにはさまざまなマシーンや家電、ジュークボックスなどが置かれそれぞれが人格を持ち、しゃべる。これがかわいくてとても楽しい。しかも拠点としての機能はゲーム中トップクラスで、もしメインクエスト攻略前にここに赴いていたらゲームバランスが崩れてたんじゃないかってレベルに快適。
Fallout:NewVegasのめちゃめちゃかわいいロボット見て pic.twitter.com/cKLWGcFmsg
— マシーナリーとも子⚙日曜日 東ラ01a (@barzam154__) June 20, 2018
かわいい。
シナリオ終盤では自らの脳と会話する(!)という一幕があるのですが、この会話劇がいい。もちろん例によって選択肢でコロコロ内容が変わりのですが、メタ的でもあり、皮肉も効いており、そしてなんだかしんみりしちゃう。そんなゲーム中屈指の会話劇が繰り広げられ、このシーンだけでも1億点あげたくなる良さ。めちゃめちゃ楽しかったぞ。
というわけでDLCだとこのシナリオがいちばんお気に入りでした。
◆Lonsome Road
放射能嵐が吹き荒れる土地、Divideでプレイヤーは、プレイヤーの過去を知っている(かもしれない)男ユリシーズに逆恨みのような仕打ちを受けたり戦ったりする。延々戦闘が繰り広げられるシナリオ。
ゲーム本編からうっすら伏線を張ってきた「もうひとりの運び屋」との決戦シナリオなんですが、なんか全体的にそんなにノれなかったなあ。ユリシーズから主人公に向けられる感情が「そうなんですか。大変ですね……ところで私関係ありますか?」って感じであんまりノれないんだよね。
ただ最後のユリシーズとの問答がかなりボリュームがあり、なかなかおもしろいです。
そんだけかもしれない。
大事に最後までプレイを取っておいたシナリオだったけど個人的にはOBWのが全然よかったな。
最後はNCRとシーザーリージョン双方の拠点に核ミサイルをぶっぱなして終了。ざまあみろ!
というわけでDLCも含め『Fallout:NewVegas』とりあえず自分のなかではひと区切りつきました。
プレイ時間は91時間か。ゲッ! まだメインクエスト全然進めてないスカイリムよりプレイ時間短いのか。それでも90時間以上はめちゃめちゃ遊んでるほうだけどね。
前にも書きましたが個人的に3や4より好きだったな。
シナリオ上なんとなく流れで決められた他勢力への対抗がどうのこうのをプレイヤーの意思で薄めることができ、最終的に
「うるせえ!!!! 俺が法だ!!!! お前らみんな死ね!!!!」
ってできるのがスゲー好みだった。
だって浄化プロジェクトも人造人間についての云々カンヌンもどうでもいいんだもん。私は核戦争後の世界でそれなりにウマく人生をやっていきたいだけなんだよな。
というわけで新作も楽しみですねという感じで終わります。
さいなら
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*1:実際は侵略側と攻められた側+それに味方する部族で3つ