うどんが持つ"力"
みなさんは"お雑煮"という食べ物をご存知でしょうか?
新明解国語辞典より引用すると、"お雑煮"とは
ぞ[うォ] に
ザフ─【雑煮】野菜・肉類などの入った みそしる、または、すましじるなどに餅(モチ)を入れたもの。多く、正月に食べる。「—餅[3]」 #新明解国語辞典第七版より
とあります。
そこで、ひとつみなさんには思考実験を行なっていただきたいと思います。
"お雑煮"に
"うどん"を足してみてください。
想像力を働かせてみてください!
"お雑煮"に"うどん"ですよ!
そう。できましたね。
いかがですか?
あなたの目の前には紛れも無い、"力うどん"ができているはずです。
これはどうしたことでしょうか。
何故、当然"主"として存在していた"お雑煮"の姿が鳴りを潜め、"力うどん"となってしまったのでしょう。
例えば
ノコギリを足せば
ノコギリクワガタになるように……。
ほとんどのものは"主"と"従"が入れ替わることはありません。
そんななか、何故"お雑煮"に"うどん"を入れると、"うどん雑煮"にならずに"力うどん"になってしまうのでしょう?
"力"とは、いったいなんなのでしょうか。
辞書によれば
ちから[3]
【力】〔◃それ自身の営みとしてそのものが持続したり 変化したり する(そのものが他のものに影響や変化を与える)作用を可能にしている根源だととらえられるもの〕 #新明解国語辞典第七版より
とあります。
発想を変えてみましょう。
次はいちばん最初に"力うどん"から考えてみます。
"力うどん"から"うどん"を抜いてみましょう。
どうなったでしょうか。
そう、"お雑煮"です。
"お雑煮"が出来上がりましたね。
これはどういったことでしょうか。
これまで我々は、"力うどん"の"力"とは単純に"お餅"のことだと思っていました。
しかし、"力うどん"から"うどん"を抜くと、"力"は残らずに"雑"になってしまうのです。
"雑"に"力"はあるでしょうか?
あろうはずもありません。
つまり、これまで我々が考えていた"力"は"お餅"ではなく、"うどん"のことだったのです。
うどんには"力"がある。
うどんを食べれば、我々はもっともっと"力"を得て強くなれる!
強くなろう。"力"をつけよう。
僕たちはもっともっと、強くなれる。
乗り換え駅についたので終わります。